2025年1月30日(木)~2月2日(日)に行われた第52回アングレーム国際漫画祭の受賞作品とグランプリに選ばれた作家さんをご紹介いたします。タイトルをクリックすると詳細ページに行きます。残念ながらオルタナティブ賞の2作は輸入が難しそうです…
FAUVE D’OR(最優秀作品賞)
その年でもっとも優れた漫画作品とその作者に贈られる賞です
作者:LUZ
全ては1919年、ベルリンのほとりにある森の中から始まった。オット・ミュラーは「二人の女性のハーフヌード」を描いた。彼の所有する館の一角にあるアトリエで生まれたその作品は、暗黒の時代を迎える前の日常を映し出していた―ヒトラー政権による支配、反ユダヤ主義、ナチスによって異端とされる近代芸術、ユダヤ人家族の強制収容、数々の爆撃…彼の作品は、こうした世界を目撃し、生き延びた。著者ルスによって行われた調査をもとに、本作品は私達にあらゆる政治的・文化的校閲に対する警戒を訴える。
PRIX SPÉCIAL DU JURY(審査員特別賞)
LES METEORES : HISTOIRES DE CEUX QUI NE FONT QUE PASSER
作者:JEAN-CHRISTOPHE DEVENEY
作者:CAROLE LOBEL
PRIX DE LA SÉRIE
PRIX RÉVÉLATION
PRIX JEUNESSE
PRIX DU PATRIMOINE
PRIX DE LA BANDE DESSINÉE ALTERNATIVE(オルタナティブ賞)
FANATIC FEMALE FRUSTRATION
作者:· Alice Bienassis · Caroline Sury 他

HAIRSPRAY MAGAZINE
作者:Karla Paloma (Editor), Elsa Klée 他

FAUVE DES LYCÉENS
FAUVE POLAR SNCF
PRIX ÉCO-FAUVE
PRIX DU PUBLIC FRANCE TÉLÉVISIONS
Grand prix 2025(グランプリ)
漫画の発展に寄与した作家として3人の候補者が選出され、その中から1人のグランプリが決まります。

Anouk Ricard(アヌーク・リカード)
1970年南フランス生まれのイラストレーター兼バンド・デシネ作家。1995年ストラスブールにある芸術学校を卒業し、オリビエ・ドゥズーと共に初の児童文学作品を出版した。彼女がバンド・デシネ作品に取り組み始めたのは2004年のことで、雑誌「CAPSULE COSMIQUE(カプセル・コスミーク)」では児童向けのユーモア溢れた作品「ANNA ET FROGA」が連載された。するとすぐに別の雑誌からオファーがかかり、少し大人に寄せた作品「COMMISSAIRE TOUMI(トゥミ警部)」を描いた。この二作品はSARBACANE出版から単行本が出版されている。長編、短編様々なバンド・デシネ作品を手掛ける彼女だが、その作品は常にユーモアに富んだものである。
作者:ANOUK RICARD, ETIENNE CHAIZE
作者:ANOUK RICARD
Prix René Goscinny 2025(ルネ・ゴシニー賞)
優れたシナリオやユーモアを持つ作品に贈られる賞です。有名な漫画シリーズ「アステリックス」の作者として知られるフランスの漫画家ルネ・ゴシニー(René Goscinny)にちなんで名付けられています。
作者:IRIS POUY, ELIZABETH HOLLEVILLE
作者:SERGE LEHMAN, STEPHANE DE CANEVA
FAUVE D’HONNEUR DE LA 52E ÉDITION(特別栄誉賞)
漫画界での長いキャリアと多様なテーマやジャンルでの作品を通じて、漫画の自由さを追求してきた人物に贈られます。

John Romita Jr.(ジョン・ロミータ・Jr)
John Romita Jr.は、アメリカの著名なコミックアーティスト。1956年8月17日ニューヨークで生まれ、父親も有名な漫画家のJohn Romita Sr。1970年代から2010年代現在までマーベルコミックスで多くの作品を手がけており、JRJRの略称で知られている。
代表作には「アメイジング・スパイダーマン」、「アイアンマン」、「キック・アス」、「アンキャニィX-MEN」などがあり、「スーパーマン」の作画も手がけています。