ジェロームが病院で目を覚ますと、妻との電話越しでの口論、嵐の夜のニームからの帰り道での交通事故…すべてが思い起こされた。しかし、弁護士から別の話を聞かされ混乱する。交通事故ではなく、妻殺しの罪で服役中の刑務所で暴力を振るわれたのだと。
自由を取り戻すため、ジェロームは身に覚えのない過去の謎を解いていく。
■CYRIL CARRERE(シリル・カレル)
1983年ニーム生まれ、東京在住のフランス人ライター、脚本家。薬理学者で、製薬業界で働いた後、さまざまな分野の新技術のプロジェクト・マネージャーになった。現在は日本の大手グループのサイバーセキュリティ部門で働く。
VSD-RTL賞の最終選考に残った『GRAND FROID』と、読者を熱気と乱気流に包まれたカリフォルニアの辺境へと誘う『LE QUATRI?ME RASSEMBLEMENT』でその名を知らしめた。AVANT DE SOMBRER』は偽記憶症候群を扱った心理スリラーで、狡猾で不穏な捜査が読者から絶賛された。『LA COL?RE D'IZANAGI(イザナギの怒り)』は彼の5作目の小説で、日本社会の中心を舞台にした呪術的スリラーである。
EDITEUR : FOLIO (15 FEVRIER 2024)
LANGUE : FRANCAIS
POCHE: 384 PAGES
ISBN-10 : 2073052827
ISBN-13 : 9782073052827
POIDS DE L'ARTICLE : 198 G
DIMENSIONS : 10.8 X 1.5 X 17.8 CM