現代のパリを舞台に、心に葛藤を抱えた一人の女性が自分自身を見つめ直す姿を鮮やかに描いたバンドデシネです。
主人公は、日々の生活の中で行き詰まりを感じ、「自分はどこにも居場所がない迷子の天使のようだ」という孤独感を抱えています。しかし、街での偶然の出会いや、友人たちとの交流、そしてパリの美しい風景を通じて、彼女は少しずつ心の平穏と自分の本質を取り戻していきます。ラフェーブルの真骨頂である、柔らかく表情豊かなキャラクター描写と、光の温もりを感じさせる繊細な色彩が、物語に深い情緒と親しみやすさを与えています。
前作「Malgré tout(それでも、やはり)」でも高く評価された、日常の何気ない瞬間に宿る幸福や切なさを捉える鋭い観察眼が本作でも光ります。都会の喧騒の中で誰もが感じる孤独に寄り添い、優しく背中を押してくれるような、詩的で希望に満ちた物語です。
■JORDI LAFEBRE(ジョルディ・ラフェーブル)
1979年フランス、バルセロナ生まれ。JOSOというスクールでバンドデシネ、バルセロナ大学で美術を学んだ後、2001年にイラストやバンドデシネの作品を手掛ける。数々のスペイン雑誌とのコラボレーションの経験がある。その後バンドデシネ作家としてのみならず自分自身が学んだ学校で教師としても活躍している。邦訳版に「LES BEAUX ÉTÉS(最高の夏休み)」シリーズがある。
Je suis un ange perdu
Jordi Lafebre (Auteur, Illustrations)
Éditeur : DARGAUD
Date de publication : 17 octobre 2025
Édition : Illustrated
Langue : Français
Nombre de pages de l'édition imprimée : 112 pages
ISBN-10 : 2505130795
ISBN-13 : 978-2505130796
Poids de l'article : 780 g
Dimensions : 22.9 x 1.4 x 29.8 cm