哲学的で詩的な世界観が広がるシリーズ「Tulipe」の第5巻です。
主人公の熊・Tulipeは、自然と静けさに包まれた日々を送りながら、一本の木への深い愛情を抱いています。その愛は動かず、むしろ沈黙に苦しめられています。周囲では、蛇のCrocusや鳥のViolette、コウモリのCapucineなど、個性豊かな仲間たちが登場し、死や宇宙、孤独といった普遍的なテーマに向き合いながら、時にユーモラスに、時に切実に語り合います。
Tulipeの「愛してる」という言葉が、相手によって重すぎたり軽すぎたりと、言葉の重みや伝わり方の違いが描かれます。宇宙の片隅で、太陽や月、時折現れる宇宙人たちが静かに見守る中、登場人物たちはそれぞれのペースで生き、悩み、考え続けます。
Guerriveの柔らかな線と温かな色彩が、読者を静かで豊かな内面世界へと誘い、子どもから大人まで、読む人の心にそっと寄り添う一冊です。
Éditeur : Editions 2024
Date de publication : 13 septembre 2024
Édition : Illustrated
Langue : Français
Nombre de pages de l'édition imprimée : 104 pages
ISBN-10 : 2383871001
ISBN-13 : 978-2383871002
Poids de l'article : 314 g
Dimensions : 18.1 x 1.3 x 23 cm