20世紀文学の巨人ジョルジュ・シムノンの若き日の野心と葛藤を描いた伝記的バンドデシネです。シムノンの息子であるジョン・シムノンが監修に加わっていることで、伝説的な作家の素顔により深く迫る内容となっています。
物語は1920年代、ベルギーからパリへと渡った若きシムノンが、別名義で大量の通俗小説を書き飛ばしながら、自らの文学的地位を確立しようともがく時代に焦点を当てています。タイトルの「ロストロゴート(東ゴート族)」は、彼が当時所有していたボートの名前であり、同時に既成の文学界に殴り込みをかける異邦人としての彼の象徴でもあります。旺盛な創作意欲と奔放な女性関係、そして後に「メグレ警部」を生み出すことになる鋭い観察眼の片鱗が、ボヘミアンなパリの空気感と共に描き出されます。
ルスタールによるアートは、独特の平面的で力強い輪郭線と、抑制されつつも情緒豊かな色彩が特徴で、シムノン文学が持つ静かな緊張感と見事に共鳴しています。単なる功績の羅列ではなく、一人の青年がいかにして「シムノン」という怪物的な作家へと変貌を遂げていったのかを、詩的かつスタイリッシュに描き出した、ファン必携のバイオグラフィです。
Collection Simenon - Biopic - Simenon, l'Ostrogoth
Fromental Jean-Luc, Bocquet José-Louis, Simenon John, Loustal
Éditeur : DARGAUD
Date de publication : 6 octobre 2023
Édition : Illustrated
Langue : Français
Nombre de pages de l'édition imprimée : 128 pages
ISBN-10 : 2505119864
ISBN-13 : 978-2505119869
Poids de l'article : 824 g
Dimensions : 22.5 x 2.3 x 28.9 cm