本書は北欧神話とSF要素を融合させた独自の世界観を持つ、独創的なバンドデシネです。ヴァイキングの歴史的背景に、デジタルな記憶や仮想現実のような現代的・未来的なコンセプトを大胆に掛け合わせています。
物語は、かつてヴァイキングの交易の中心地として栄えたスウェーデンの「ビルカ(Birka)」を舞台に、歴史から忘れ去られた強力な女性戦士の謎を軸に展開します。主人公のクラウドは、この古代の記憶が眠る地で、現実と幻想が入り混じる奇妙な現象に巻き込まれていきます。モドゥは、考古学的な知見に基づいた緻密な描写を行いながらも、そこに魔法的なガジェットやサイバーパンク的なスパイスを加えることで、全く新しい「ネオ・ノース(新北欧)」ファンタジーを構築しています。
ビジュアル面では、モドゥらしいダイナミックなアクション描写と、細部まで描き込まれたキャラクターデザインが圧巻です。特に、古代の装飾品や武具がデジタルなエフェクトを纏って描かれるシーンは、視覚的にも非常に新鮮です。歴史の重層性とテクノロジーの冷徹さが交錯する中で、一人の戦士の誇りと運命を巡る物語が力強く幕を開けます。
Clovd T1 : La dame de Birka
Florent Maudoux
Éditeur : RUE DE SEVRES
Date de publication : 22 novembre 2023
Édition : Edition spéciale
Langue : Français
Nombre de pages de l'édition imprimée : 120 pages
ISBN-10 : 2810207054
ISBN-13 : 978-2810207053
Poids de l'article : 578 g
Âge de lecture : Dès 18 ans
Dimensions : 19.7 x 1.7 x 27.7 cm