作家の少年時代の記憶と、アルメニア系レバノン人としてのアイデンティティを巡る、詩的なバンドデシネです。
物語は、内戦前のレバノン・ベイルートで過ごした幼少期から、パリへの移住に至るまでの作者自身の足跡を辿ります。地中海の光と、家族の温かさ、そして文化の豊かさが交錯する日々が、独特のユーモアとノスタルジーを込めて描かれます。それは、一人の少年がいかにして多文化の中で育ち、アーティストとしての感受性を培っていったかの物語でもあります。
アングレーム国際漫画祭2024ノミネート作品です。
■CHARLES BERBERIAN(シャルル・ベルベリアン)
1959年、ギリシャ人の母とアルメニア人の父の間にバグダッドで生まれる。1970年代末に同人誌で初めてコミックを発表。1983年、フィリップ・デュピュイと出会う。二人の最初のコラボレーションは、ファンジン『BAND'? PART NO.13』のためのエルジェへのオマージュだった。それ以来、彼らのサイン(スクリプトとドローイング)は事実上切り離せないものとなった。LE JOURNAL D'HENRIETTE』、『MONSIEUR JEAN』、『BOBOLAND』のシリーズを担当。イラストレーションでも有名。2008年、アングレーム国際漫画祭でグランプリを授与された。2023年、レバノンでの子供時代に戻り、家族の歴史を伝える『UNE EDUCATION ORIENTALE』をリリースした。
Une éducation orientale
Charles Berberian
Éditeur : CASTERMAN
Date de publication : 4 octobre 2023
Édition : Illustrated
Langue : Français
Nombre de pages de l'édition imprimée : 160 pages
ISBN-10 : 2203273615
ISBN-13 : 978-2203273610
Poids de l'article : 472 g
Âge de lecture : Dès 13 ans
Dimensions : 18.6 x 1.1 x 25.9 cm