20世紀初頭のアテネを舞台に、アンダーグラウンドな音楽ジャンル「レベティコ」の世界とその精神性を探求するバンドデシネです。
物語の主人公は、社会の周縁で生きる人々が愛したレベティコ音楽に魅せられた「レベティッサ」と呼ばれる女性。彼女は、この音楽が持つ独特の憂愁、情熱、そして自由な魂を体現し、退廃と混乱の時代を生き抜きます。プリュドムは、タベルナの煙と酒にまみれた夜、そして厳しい現実の中で生まれたこの音楽が、いかにして人々の「解毒剤」となり得たのかを、鮮やかに描き出します。
プリュドム特有の、生き生きとした線と色彩が、当時のアテネの空気感と、レベティコ音楽の持つ熱狂と哀愁を見事に表現しています。音楽と歴史、そして人間の生き様が交錯する、魅惑的な一冊です。
Rébétissa: (L'antidote)
David Prudhomme
Éditeur : FUTUROPOLIS
Date de publication : 2 avril 2025
Édition : Illustrated
Langue : Français
Nombre de pages de l'édition imprimée : 112 pages
ISBN-10 : 2754835288
ISBN-13 : 978-2754835282
Poids de l'article : 856 g
Dimensions : 24.5 x 1.4 x 30.9 cm